2014年5月7日水曜日

2014 劇団通信5月号

歳を重ねていくと時々自分が生きていることがとても不思議に思われて、一体人間は何のために生まれてきたのだろうと、迫りくる旅立ちに心を向けざるを得ない年令になるといろいろ考えさせられます。

この世に生を受ける以前は何にもなかったのか、死んでしまえば肉体は無くなるが魂は残る……? 肉体が無くなれば全て終わりではないか ! など、若い時からいろんな書物を読みあさってはいたものの、いざ自分のことに置き換えてみると難しい理論など必要ではないというところに落ち着きます。  

人間誰しも生まれて、そして必ず死んでいきます。そんな当たり前のことを考えると毎日の生き方が如何に大切であるかが分かってきます。人にはそれぞれ向上心がありもっと良くなりたいと努力していきます。夢を描きます。
でも夢の到達点は生きている時間によって変化していきます。

私のような70歳を越していてもまだ夢を描いています。
しかしそれは20代や30代の夢とは大きく異なり、自分が生きている時に実現しなくても後世に引き継がれることを願っている夢です。もう、そこには私利私欲など関係なく、自分が立ち上げた劇団がもっと広く社会からも望まれ必要とされる劇団にならなければという願いです。  

毎日の生き方が如何に大切であるかという前文に戻ります。
生きているということは自分にとって楽しいものでなければなりません。
しかし生きている限りあらゆる人間関係や対立に悩まされ楽しいものとはほど遠い生き方をしている人が何と多いことでしょう。
悩んだりくよくよして問題が改善されればいいのですが逆です。そこからは何も生まれません。毎日が苦しみで憂鬱であり決して楽しくはありません。そのままで一生を終えるなんて最悪で人生を浪費している勿体ない生き方です。

しかし自分の心や見方を変えるだけでたちまち楽しく明るいものにすることができます。
本当です ! そうすれば万事が好転する方向へ人生が軌道修正されていきます。  
少なくとも私は自分が楽しいと思う生き方を貫こうと思っています。
が、回りには大変な迷惑をかけていますよね。